Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
本年度は,不特定多数のユーザが周波数ホッピングCDMA通信方式により,固定長のパケットを送信する通信システムにおいて,誤り訂正符号,特にリードソロモン符号を用いてパケットを分割して送信する方式の特性評価を,平衡点解析による近似解析と計算機シミュレーションにより行なった.アクセス方式として,スロット付きアロハを想定した計算機シミュレーションの結果,パケット分割により,スループットがかなり向上できることを確認した.しかしながら,設定したパラメータによっては,平衡点解析による近似解析結果と,かなりの開きが観測された.また,計算機シミュレーション結果より,あるパラメータに対しては,スループット特性が脈動するような奇妙な振る舞いを示すことを観測した.これらの原因については現在,検討中であり,通信システムのより微細な挙動を観測しなければならないと考えられる. さらに,スロット付きアロハ方式を採用したことによる安定性に関しても考察を行ない,伝送に失敗したパケットの再送回数を制限することにより,通信システムが不安定となるパラメータ領域が存在することをカタストロフィ理論を用いて証明した.この結果を,上記のパケット分割による周波数ホッピングCDMA通信方式の安定性解析への応用は,次年度以降も継続して検討しなければならない.
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