Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
本研究課題では,以下の二つの項目を目的として,研究を進めてきた. 1. 小形アンテナにおける広帯域化の設計方法を平行二線の理論より明確化すること, 2. 比帯域幅15%以上の小形アンテナを実現すること. これらの目的に対し,平成9年度内に上記目的1を達成し,小形アンテナにおける広帯域化の設計方法を明らかにした.平成10年度では,目的2について研究を進め,当初の研究計画にしたがって比帯域幅15%以上の小形アンテナの実現を目指した.その結果として,以下の研究業績が得られた. 1. 小形ヘリカルアンテナ,小形メアンダラインアンテナの広帯域化設計に必要となるインピーダンス特性を,コンピュータを用いた数値解析を行い,試作実験の結果と比較し,一致することを確認した, 2. 上記目的1の手法と上述の小形ヘリカルアンテナ,小形メアンダラインアンテナのインピーダンス特性を用いて広帯域化設計を行い,10分の1波長の小形アンテナにおいて12%以上(VSWR≦2)の比帯域幅が得られた, 3. 小形板状アンテナについて広帯域化設計に必要となるインピーダンス特性を実験的に解析し,広帯域化を行い,10%以上(VSWR≦2)の比帯域幅を得た. 以上の結果について論文にまとめ,裏面に示す学会論文に掲載している(発表予定を含む). 目的に掲げた15%以上の比帯域幅を得るまでには至らなかったが,低いQ値を持つ形状の小形アンテナを用いれば,理論上15%以上の比帯域幅を得ることは可能である.今後,低いQ値を持つ小形アンテナの形状について検討を行い,広帯域化設計を行う予定である. *アンダーラインは,本研究課題に交付された科学研究費補助金により購入した備品を示す.
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