スペクトル拡散通信方式を用いた微弱無線によるディジタル圧縮画像情報の適応重み付け
Project/Area Number |
09750439
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Toyohashi University of Technology (1998) Toyota Technological Institute (1997) |
Principal Investigator |
杉浦 彰彦 豊橋技術科学大学, 大学院工学研究科, 講師 (40235867)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ディジタル圧縮 / 画像情報 / スペクトル拡散 / 符号分割多重 / 微弱無線 / 適応重み付け / 帯域有効利用 / 通信方式 |
Research Abstract |
本研究では、チャネルの不足を補うために、免許を必要としない微弱電波スペクトル拡散通信を用いて、混信の少ない空きTVチャネル帯域を有効に利用することで、室内(近距離)通信を実現し、ディジタル圧縮画像情報を有効に伝送する手法について検討した。具体的には、ディジタル画像を再生する際に画質に大きな影響を与える圧縮画像情報ビットに対して、スペクトル拡散(符号分割多重)における適応重み付けを行い、同じ誤り率においても画質劣化のより少ない圧縮情報の伝送方式を実現する。 実験ではJPEGに引き続き、MPEG1圧縮画像情報の適応重み付けを有効に実現するために、3段階の情報重み付けを行い、合成画像の画質を評価し、本方式への適用について実験的に検討した。ここでは、MPEG1圧縮画像情報ビットについて、誤り情報(最小値0を適用)を用いて画像を合成し、SN比と視覚テストにより画質への影響の大きさを評価してランク分けを行った。そして、それぞれの情報ビットの割合から逆算して重み付け係数を決定し、誤り率が10^<-4>程度の回線を通して合成画質の劣化の大小を確認した。実験の結果、これまで同等の回線ではMPEG1の画像が殆ど再生できない状態であったが、本方式を適用することで再生画質が向上することがわかった。また、圧縮情報の重み付けにおいて、誤り情報を用いて送信側で合成画像のSN比を評価し重み係数を決定する手法が有効であることが確認された。さらに、空きTVチャネル帯域を用いた微弱電波通信に適した同期方式を提案し、試作実験により有効性を確認した。今後は本方式をMPEG2に拡張して評価する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)