破壊力学に基づくアンカーボルトの引抜き耐力評価法に関する研究
Project/Area Number |
09750558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
構造工学・地震工学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
劉 玉撃 (りゅう 玉ちゅん) 九州大学, 工学部, 助手 (40284533)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | アンカーボルト / コンクリート / 引抜き耐力 / 剛体-バネボルト / ひずみ軟化則 / 剛体-バネモデル |
Research Abstract |
橋脚の基礎に埋め込まれたアンカーボルトの引抜き耐力評価については、まだ十分に確立された手法がなく、各種設計基準にも明確な記述がない。本研究では、骨材の最大寸法、供試体の寸法、アンカーボルトの根入れ深さ、ボルトからコンクリート縁端までの距離および補強鉄筋の効果などの影響を明らかにするため,コンクリートの破壊力学理論を適用した非連続体力学モデルの解析方法を提案した。供試体の破壊挙動のパラメトリック解析結果により,アンカーボルトの引抜き耐力の実用的評価方法を提示した。 1, コンクリートの強度,アンカーボルトの根入れ深さなどを変化させて,アンカーボルトの引抜き破壊挙動のパラメトリック解析を行った。その解析結果に基づき,補強鉄筋の最適配置についての基礎的な結果が得られた。 2, 鉄筋コンクリートからのアンカーボルトの引抜き破壊挙動の解析を行い,補強鉄筋の効果を考慮した耐力評価方法を提示した。 3, 実橋脚を基礎に定着する場合では,橋脚に曲げモーメントおよび偏心曲げモーメントが作用している。このような曲げモーメントを考慮したアンカーボルトの設計法を提案した。 4, アンカーボルトは橋脚と同じレベルの保有耐力に基づく耐震設計が必要である。従って,橋梁下部工の耐震設計のために橋脚および基礎の地震時保有水平耐力とバランスのとれたアンカーボルトの保有耐力の照査方法について考察し,耐震設計に有用な資料を提示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)