衛星レーダー画像によるアジア・モンスーン域地表面粗度マップの作成
Project/Area Number |
09750596
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
水工水理学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
立川 康人 京大, 防災研究所, 助教授 (40227088)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 空気力学的粗度 / 地表面フラックス / 水熱循環 / リモートセンシング / 合成開口レーダ / SAR / アジアモンスーン / 粗度 |
Research Abstract |
空気力学的粗度は,大気境界層内での地表フラックスの推定値に影響を及ぼす重要な物理パラメータであり,本来,地上風速の鉛値プロファイルの観測値から定まる量である.したがって面的な粗度の分布を得ようとすると様々な地点での風速の鉛直プロファイルの観測値を必要とするが,地球上のあらゆる地表面を対象としてこのような観測を展開することは非現実的である.そのため,地表面の凹凸や土地被覆等の特性と空気力学的粗度との間に関係を見い出してそれらの特性から空気力学的粗度を推定する研究が数多くなされてきた。なかでも,近藤らは国土数値情報(1/10細分区画土地利用データ)を用いて地表面の粗度を面的に求める手法を提案した.この手法は広域の粗度分布図を得るという点で非常に魅力的な方法であるが,国土数値情報は日本国内のみを対象としたデータセットであるため,この手法を日本以外の地域に展開することはできない. そこで本研究では,土地被覆一般を対象にした場合にレーダによる映像が地表面の粗さによく反応するという性質を利用して,SARデータから空気力学的粗度の空間分布図を作成することを試みた.その結果,JERS-1によるSARデータから得られた粗度分布図と国土数値情報から得られた粗度分布図との空間的な変化パターンがよく対応することを示した.ただし,この手法では,市街値や集落など大きな粗度を示す領域では両者の粗度は一致するものの,水面・裸地・草地などの小さな粗度を示す領域および森林域でSARデータから得られる粗度が国土数値情報による粗度よりも小さな値を示すという結果であった. そこでさらに,国土数値情報から得られる粗度分布図を基本として,その粗度の分布により近い分布を示すようにSARデータから粗度を推定する手法を改良しその性能を検証した.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)