意思決定時の情報量と構造パラメータとの関係を考慮したSP・RPモデルの構築
Project/Area Number |
09750617
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤井 聡 京都大学, 工学研究科, 助手 (80252469)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | SP・RPデータ / Time Use分析 / アクティビティ分析 / 非集計分析 / 時間利用分析 / 時間利回分析 |
Research Abstract |
本研究では,意思決定構造は個人が考慮する情報量によって影響を受けるとの仮定に基づき,構造パラメータと意思決定の際に考慮する情報量との関係を明らかにする事を最終的な目的とする分析を行った.構造パラメータと意思決定の際に考慮する情報量との関係が記述できれば,従来のSP・RPモデルを構築する際に施される「構造パラメータが共通である」という仮定を緩和し,「意思決定の際に考慮する情報量と構造パラメータの関係が共通である」という仮定に基づいたSP・RPモデルの構築が可能となる. 本研究では,同伴者/活動場所別の時間配分決定行動を対象としたSP・RPモデルの構築を図った.その際,SP調査により観測されている各個人が希望している各同伴者への配分時間が個人の同伴活動についての嗜好特性を表す指標であると考え,ダイアリーデータで観測されている実際の時間配分RPデータをモデル化する際に,SPデータも同時にモデル化することで,個人の嗜好特性の実際の行動への影響をモデルに導入することで,モデル適合度の向上を目指した.モデルの推定に際しては構造方程式モデルを適用し,複数の内生変数間の相互作用を考慮した上で,全ての未知パラメータを同時に推定する方法を提案した.モデル推定の結果からは,SP調査で観測されている配分時間パターンが実際の配分時間を説明する際に有意な説明変数となり得ることが確認された.この結果は,SPデータとRPデータを同時に用いてモデル構築を図ることで,モデルの適合度が向上することを意味しているものと考えられる.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)