演劇における地域創造主体に対応した舞台芸術空間の整備に関する研究
Project/Area Number |
09750688
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
坂口 大洋 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70282118)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 舞台芸術環境 / 地域性 / 演劇 |
Research Abstract |
本研究の実績は、大きく2つにまとめられる。1)既存の実践例の文献調査や先進事例のヒアリング調査等から、現在の舞台芸術環境の概念整理とそれを評価する指標の確立を展開した。2)永年継続して調査している地域を対象とし、演劇に関る様々な立場の人々とディスカッションを重ねることで、舞台芸術環境整備の可能性のあるモデルの構築を目指し、他方その公演過程を調査することにより、その実現化への問題点を明確化した。 具体的には、1)については現在の地域における公共ホールを含めた舞台芸術環境の問題点の分類指標の仮設の立案を行った。知見の一つとしては、公演或いは演劇に関わるきっかけが地域の中にどの程度内蔵されているかが、その地域の舞台芸術環境の整備尺度になり得るのではないかとする仮設に至った。それにより、地域の創造主体を巻き込んで行く為の方法論として企画段階を含めた公演プロセスとその空間の共有が重要であり、それらを保証する為に運営時間や劇場に対するアクセスのしやすさが重要な要因になると考えられる。 2)に対しては、従来から筆者が調査を行ってきた仙台地域の調査結果を基本とし、公演の制作者、行政の担当者、劇場の技術者等個々の立場においての、現在の演劇に関わる問題点を克服する有効なモデルの構築を目指している。具体的には、レジデントシアターモデルという公設民営という手法で公演毎に市民をコラポレートしていくシステムの検証を行った。その中では、公演に関る個人の主体条件(経験、能力)の違いより空間使用上の問題点の差異が大きく存在することが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)