Project/Area Number |
09750693
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
神吉 紀世子 和歌山大学, システム工学部, 助手 (70243061)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | グリーン・ツーリズム / 中山間地 / 都市・農村交流 / アイフェル地方 / グリーンツーリズム |
Research Abstract |
グリーン・ツーリズムまたは都市・農村交流事業に関するヒアリング調査、ならびに、都市から農山村へと移住した人々の資料・それらの促進団体ヒアリング、海外事例の資料収集から、グリーン・ツーリズムの顧客化について以下、(1)グリーン・ツーリズム全体のターゲットとなる需要層(2)より地元との交流を深める顧客の層(3)地元が主体的に事業を運営するための条件 の3点に着目して推進が図られることが望ましいことを得た。 (1)グリーン・ツーリズムを行う都市民層についての考察については、農林漁業体験よりも、むしろ、自然・地域生態系への関心が高い傾向がみられ、これは、近年のアウトドアブームの主な需要層の1つである若年世代、自然とのふれあい体験という意味から小学生以下の子供のある家族、過去に農村居住経験のある高齢者、が主にみられる。このうち、農林漁業体験は子供に比較的人気がある。(2)自然体験から農林漁業体験へとより地元との交流に関連のある活動に関心をもつ「顧客化」の可能性のある都市民層は上記のうち、子供のある家族がみられた。(3)ドイツ等の海外の事例の資料も収集して考察したところ、農山村側がグリーン・ツーリズムとして提供するサービス、施設などの質の維持と改善を常にはかりつつ、顧客や近隣都市の需要発掘をもはからねばならず、これは、個々の農山村の地元住民では負担が大きすぎる。ドイツ・アイフェル地方の事例からは、小規模(2,3人程度で運営されている)第3セクターのような経営マーケティングサービスがあり、これらが、ツーリズムのクオリティー・コントロール、ならびにPR、近隣都市との交流プログラムなどの作業を行っており、有効に機能している。
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