Project/Area Number |
09750841
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
反応・分離工学
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 雅宏 九州大学, 工学研究科, 助教授 (10211921)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 酵素 / 生体触媒 / 界面活性剤 / エステル合成 / リパーゼ / プロテアーゼ / タンパク質 / 有機溶媒 / 光学分割 / バイオテクノロジー / 生物工学 |
Research Abstract |
最近,酵素を界面活性剤分子で被覆した界面活性剤被覆酵素が開発され、新しい酵素材料として注目されている.しかしながら、界面活性剤被覆酵素の調製に関しては、これまでに酵素の種類が限られており,様々な酵素に対しての調製法は確立されているとは言い難い状況にあった。そこで本研究では、"いかなる酵素に対しても応用できるような界面活性剤-酵素複合体の調製法"を開発し,様々な非水系の酵素反応に応用することを目的として研究を展開した. 本研究で開発したエマルション調製法は、酵素水溶液と界面活性剤を溶解した有機溶媒を、ホモジナイザー等で高速撹拌してエマルションを作成し、凍結乾燥により酵素複合体を得るという簡単な手法である。本法を用いることによって、水に可溶化する全ての酵素に対して被覆酵素の調製が可能となった。特に界面活性剤修飾プロテアーゼに関する研究はこれまで発表されておらず、プロテアーゼ類と界面活性剤との複合化は非常に困難であることが示唆されてきた。しかしながら、新規調製法により得られた界面活性剤-キモトリプシン複合体は、酢酸エチル中でのペプチド合成並びにイソオクタン中でのエステル交換反応において、native酵素に比べ最大260倍の触媒活性が得られ、本調製法はプロテアーゼ類の複合化に非常に適していることが示された。
|