プロパルギルパラジウム錯体の変換反応における複核効果
Project/Area Number |
09750951
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
生越 専介 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30252589)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | プロパルギル / パラジウム / 複核錯体 / ビニルカルベン錯体 / 白金 / 平衡 / 異性化 |
Research Abstract |
本研究課題で取り扱うプロパルギルパラジウム錯体は有機金属化学、無機化学、有機化学のみならず合成化学的にも重要な位置を占める化合物でありこの型の錯体を中間体として進行する触媒反応も数多く知られている。本研究においてはこの単核、複核のプロパルギル錯体を単離、同定するのみならずそれらの相互変換が非常に容易であること明らかにした。またこれらの研究過程ににおいて従来知られていなっかた型の反応を見だすことに成功した。例えばその一例として、複核錯体の場合には単核錯体の場合とは異なり中心炭素への求電子付加が進行しパラジウムでは初めての例となる複核ビニルカルベン錯体が生成することを見いだしたことが挙げられる。本年度はこれらの知見を足がかりにさらなる研究の展開をはかった。すなわち 1 プロパルギル錯体、アリル錯体両者の構造並びに反応性における類似点、相違点の系統的な比較を行うことによりこの分野の今後の研究に対する重要な指針を示した。 2 複核ビニルカルベン錯体を用いた反応をいくつか見いだした。これらの反応は金属表向における炭素-炭素結合生成のモデルとなるものである。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)