テザーを利用した軌道上浮遊物体捕獲技術の基礎的研究
Project/Area Number |
09751003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Aerospace engineering
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松永 三郎 東京工業大学, 工学部, 助教授 (00222307)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | テザー / 捕獲 / 不具合衛星 / 衝撃 / 摩擦 / 回転制御 / デブリ除去 / テザ- / ダイナミクス |
Research Abstract |
本研究では、前年度に引き続き、不具合衛星のテザー捕獲の動力学と制御法の基礎的問題を取り上げ、シミュレーション解析と実験による検証を行った。まず、動力学に関して、前年度の2次元3体モデルを拡張し、3次元(n+1)体モデルを用いた解析を行った。この手法の特徴は、ターゲットの形状を一般化してテザー全体をn個の集中質量に離散化した簡略モデルを用いたことである。ターゲットの側面、集中質量、接触力としての垂直抗力および摩擦力を考慮した運動方程式、および2体以上の集中質量がターゲットと同時に衝突する場合にも対応しうる衝突方程式を導出した。数値シミュレーションでは、ターゲットの形状に対する摩擦・衝撃の受けやすさを明示した。また、2次元3体モデルの結果と比較し、テザーがターゲットに巻き付く運動については両者が一致することを確認した。次に巻き付けた後の揺動制御法については、テザーによって結合されているターゲットとコントローラーの2次元2体モデルを用いた。各制御法に対して拘束条件を考慮した各物体の動力学を定式化し、数値シミュレーションを行うことで、2体間の角運動量の最大変換量を示し、各制御法によるターゲット角運動量の減少の特徴を明らかにした。さらに、テザーの張力制御を行うためにリール機構を試作しフラットフロア上を空気浮上するターゲットに対するさまざまな張力制御を行った。この時の角速度変化は数値シミュレーション結果と非常によく一致しており、理論解析の検証を行うことができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)