Project/Area Number |
09760009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Ishikawa Agricultural College |
Principal Investigator |
大谷 基泰 石川県農業短期大学, 附属農業資源研究所, 助教授 (20223860)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | サツマイモ / 遺伝子導入 / ヒトエリトロポエチン / ダイズグリシニン |
Research Abstract |
本年度は、昨年度から引き続きサツマイモの形質転換をおこなうためのヒトエリトロポエチン(Epo)遺伝子を持つベクターの構築をおこなった。昨年度までの実験で作成したCaMV35Sプロモーターをヒトエリトロポエチン(Epo)遺伝子とNosターミネーターに連結させてキメラ遺伝子にハイグロマイシン耐性(hpt)遺伝子と連結させる最後の操作(平滑末端によるライゲーション)を幾度となくおこなったが、成功しなかった。そこでヒトエリトロポエチンの代わりにサツマイモで機能性の高い有用なタンパク質を生産するためにグリシニン遺伝子をサツマイモに導入することにした。鹿児島大学で作成されたグリシニン遺伝子を持つサツマイモの形質転換用ベクターpIG121/35S:glycininを用いて現在、導入試験を行っている最中である。これまでのところ、初期に接種したembryogenic calIusからHyg耐性カルスが数個形成されている。これまでの我々の形質転換の実験ではエスケープがほとんど出ていないのでこれらのカルスはpIG121/35S:glycininで形質転換したものであると考えられる。現在、Hyg耐性カルスを再分化培地に移植して不定胚の誘導を試みている段階である。再分化植物が取れ次第、Epo遺伝子で計画していた分析試験をグリシニン遺伝子で行う予定である。 一方、サツマイモの形質転換の効率を上げるために、バクテリアとの共存培地にカザミノ酸を添加してその効果を検討した。形質転換にはpIG121-Hmを用いた。キクの形質転換で効果が確認されている1g/lの濃度を試験したが、サツマイモの形質転換においてはカザミノ酸処理をした実験区からは無処理区の1/7以下の数の形質転換植物体しか得られなかった。このことから、サツマイモの形質転換では共存培養時のカザミノ酸の添加は逆に形質転換の効率を下げることが分かった。
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