Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
1. スピロアセタールエノールエーテル型天然物の基本骨格である、2-methoxycarbonylmethylene-1,6-dioxaspiro[4.5]decane(ラセミ体)のE/Z-選択的な構築法を開発した。 2. 上記の知見に基づき光学活性体として天然物を合成すべく展開を行った。 (1) Sharplessの不斉ジヒドロキシル化を鍵段階として、分子内共役付加反応の前駆体となる(4S,5R)-4,5-diacetoxy-10-hydroxy-6-oxo-2-decynalを96%の光学純度で合成した。その絶対配置は改良Mosher法で決定した。 (2) (1)で得た基質を種々の塩基性条件下で分子内共役付加反応に付し、天然物と同一の絶対立体配置を有するスピロアセタールエノールエーテル(3R,4R,5S)-3,4-diacetoxy-2-formylmethylene-1,6-dioxaspiro[4.5]decaneの構築に成功した。この際、他に三種の立体異性体も得られ、それらを含めて各種NMRスペクトルで立体配置を決定した。 (3) 天然物の一つである(2E,3R,4R,5S)-3,4-diacetoxy-2-(hexa-2,4-diynylidene)-1,6-dioxaspiro[4.5]decaneの合成を目指し、(2)で得たスピロアセタールエノールエーテルに対して、共役ジイン側鎖(C_4)の導入を検討した。1炭素をアセチレンとして先ず導入する段階的方法と4炭素を一挙に導入する両経路で検討を行った。
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