Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本年度は,昨年度からの観測の継続と解析,結果のとりまとめを行うとともに,国際会議において研究成果を発表した。具体的な内容は以下のとおりである。 1. 福岡県平尾台のカルスト湧泉(2カ所)を固定観測点として,流出量と雨量の計測,および溶存成分濃度の観測を行った。昨年度から約1年間の継続観測ができた。さらに平尾台における湧泉の流域界の検討と,地下の空洞分布について調査した。 2. 台湾タロコ峡谷のカルスト湧泉(1カ所)を固定観測点として,平尾台と同様に流出量,雨量および溶存成分濃度の通年観測を行った。また,同地域の広い範囲に渡って河川水,湧水を調査するとともに,空洞分布の調査をおこなった. 3. 上記調査の結果からそれぞれの観測地点における溶食速度を算出し,グローバルなデータと比較検討した。さらにカルスト地域の溶食速度とカルスト地形の発達程度(空洞率),流域の植生,地質構造等との関係について解析した。 4. 上記研究成果の一部(台湾での研究結果)を,アメリカで開催された国際地質対比計画(IGCP)No.379「カルスト過程と炭素循環」のプロジェクトミーティングにおいて発表した。
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