魚類精子形成関連遺伝子群の発現機構の解析とその作用の検索
Project/Area Number |
09760169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三浦 猛 北海道大学, 水産学部, 助手 (00261339)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 精子形成 / ニホンウナギ / アクチビンB / 精原細胞増殖 / 精巣器官培養 / 精子形成開始因子 / 減数分裂 / リーケトテストステロン / PCNA / ヒストンH1 / ZP2 / ZP3 / カテプシンL |
Research Abstract |
cDNAサブトラクション法およびディファレンシャルディスプレー法により得られたウナギの精子形成関連遺伝子群(eel spermatogenesis related substance:eSRS)22クローンのうち、特に分泌性のタンパクであるeSRS1(アクチビンB)の精子形成制御への作用機序を調べた。昨年度に報告したように、eSRS1は、ヒト絨毛性生殖腺刺激ホルモン(HCG)投与により精子形成開始の引き金が引かれた後24時間以内に生殖細胞を取り巻く体細胞:セルトリ細胞に強いmRNAの発現が認めらるようになる因子である。eSRS1のmRNAおよびタンパクの発現は、HCGのみならず精子形成誘起ステロイドである11-ケトテストステロン(11-KT)によっても誘導されることが、生体外精巣器官培養により明らかとなった。このことは、eSRS1が精子形成の制御に深く関わっていることを示している。そこで、この因子の稍子形成への作用機序を直接調べるために、CHO細胞の発現系を利用してeSRS1cDNAから組換体タンパクを作製し、これをウナギの精巣器官培養系に添加し、生殖細胞の発達の有無を形態的に調べた。その結果、eSRS1は精原細胞の増殖分裂を誘導する精子形成開始因子であることが明らかとなった。しかしながら、eSRS1の添加のみの培養精巣片には、後期B型精原細胞よりも発達した生殖細胞は全く認められなかったことより、減数分裂以降の精子形成過程の制御には、eSRS1以外の11-KTによって精巣での発現がコントロールされる何らかの因子が関わるものと推察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)