Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
3頭の成熟雄ブタから採取した精巣上体を頭2部位,体2部位および尾1部位の合計5部位に区分し,パラホルムアルデヒド固定,凍結およびクリオスタットによる薄切の後に各部位でのAnti-Agglutininの分布を免疫組織学的に観察した。その結果,はじめてAnti-Agglutininが検出されたのは精巣上体の体近位部で,精巣上体管の上皮と管腔内容物の両方において認められた。また,精巣上体体遠位部においてもほぼ同様の検出結果が得られた。さらに,精巣上体尾の管腔内容物においてもAnti-Agglutininは検出されたが,管上皮にはほとんど認められなかった。他方,3頭の成熟雄ブタから12種類の臓器(精巣上体,精巣,精のう腺,前立腺,心臓,肝臓,腎臓,脾臓,胃,小腸,肺および筋肉)を採取し,臓器組織の一部を1mMAPMSF,1mMEDTAおよび1%TritonX-100添加リン酸緩衝生理食塩水中でホモジネートにした後,そのホモジネートを用いてSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動およびウエスタンブロッティングを行ったところ,Anti-Agglutininが検出されたのは精巣上体のみで,中でも精巣上体体において最も強い反応が得られた。以上の結果から,精巣上体においてAnti-Agglutininを生産および分泌する部位は体であると考えられる。なお,精巣上体管腔内に分泌されたAnti-Agglutininの一部は精子の先体と結合することを細胞免疫学的手法により合わせて明らかにした。
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