リン酸化によってアクチンとの結合が制御されるタンパク質の分離同定
Project/Area Number |
09760264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 文彦 東北大学, 農学部, 助教授 (20271893)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | リン酸化 / 細胞骨格 / アクチン |
Research Abstract |
平成9年度、ヨウ素125で標識したアクチンプローブを用いて、ニトロセルロース膜上に複数のバンドが検出されたが、そのうちの一つはリン酸化モエシンと同定された。すなわち、モエシンとアクチンフィラメントの結合が、モエシンのリン酸化によって制御されていることを示唆する結果が得られた。続いて、リン酸化モエシンとアクチンフィラメントの結合が、溶液中でも検出できるかどうかを調べるために、アクチンフィラメントとの共沈法を試みた。しかし、共沈実験の結果、従来の方法ではモエシンが凝集して非特異的に沈降してしまうため、あたかもアクチンと共沈したかに見えることが明かとなった。凝集を阻害するために、非イオン系界面活性剤であるTriotn X-100を反応系に加えると、モエシンは可溶化されたが、アクチンとの結合は検出されなかった。ところが、陽イオン系の界面活性剤を添加するとモエシンは可溶性となるが、リン酸化モエシンのみアクチンフィラメントと共沈することが明らかとなった。このことはモエシンを活性するためにはリン酸化のみでは不十分で、別の因子が必要なことを示唆している。そこでこの因子を明らかにするために、種々の生体成分を調べた結果、ホスファチジルイノシトールポリリン酸が関与していることが明かになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)