哺乳類雄性生殖細胞の温度感受性に関する分子生物学的解析
Project/Area Number |
09760273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies (1998) Kagoshima University (1997) |
Principal Investigator |
大迫 誠一郎 国立環境研究所, 環境健康部, 研究員 (00274837)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | HSP90 / 精子発生 / 転写因子 / 精細胞 / 温度感受性 |
Research Abstract |
申請者は高分子量型の熱ショック蛋白の一種HSP90が,減数分裂前精細胞に高発現しているが,減数分裂後では減弱することを報告した(Ohsako et al.,J HistochemCytochem,1995,67-76)。HSP90は近年転写因子特異的分子シャペロンとして注目されており,このシャペロンの充分量の発現がないと,ある種の転写因子が機能しないことが示されている.減数分裂後の精細胞では高温暴露でコンフォーメーション変化をうけた分化関連転写因子が,このシャペロン機能により再賦活化されないまま放置される可能性がある.そこで本研究ではHSP90が精細胞特異遺伝子の発現調整にどのように関与しているか検討するため,独自の無細胞 in vitro転写系を確立することをスタートポイントとし,この系における転写効率のHSP90による影響を観察し,さらにHSP90に相互作用して精巣内遺伝子の転写に関与する因子をクローニングすることを試みた. 本年度は前年度完了すべき予備的実験を,再度行い,In vivo高温暴露によってHSP90の発現に変化があるか検討した。少なくとも非放射線系では37℃,43℃ともにマウス精巣では発現パターンに変化は見られなかった。現在[35S]Met投与によるラベル実験を行っているが,芳しいデータは得られていない。原因の一つに精巣の温度シフトによるタンパク分解がかなり短時間に起こることが考えられる. また,無細胞in vitro転写系に関しては,mouse calnexin-t遺伝子,mouseprotamine-2遺伝子の調節領域を,pBluescriptに繋いだベクターを用い,runoff assayを試みようとしたが,核抽出液の調整法に問題を残したまま現在に至っている.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)