ボルナ病ウイルスの人畜共通感染性に関する疫学的ウイルス学的研究
Project/Area Number |
09760296
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
堀本 泰介 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (00222282)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ボルナ病 / 抗体検査 / 疫学 / ボルナ病ウイルス / 疫学調査 |
Research Abstract |
元来中央ヨーロッパのウマに進行性脳脊髄炎をひきおこすことで知られていたボルナ病ウイルス(BDV)は、最近になって、人にも感染し、何らかの精神性疾患の原因になる可能性が報告された。このBDVの人畜共通感染性を証明するためには疫学的方法が必須であるが、BDV感染診断法はまだ標準化されていない。本研究では、BDVのヌクレオプロテインp40を抗原とする特異抗体検出法について検討した。融合蛋白(GST/p40)を発現する大腸菌ライセートを抗原としたウエスタンイムノプロット(WIB)法を用いて、国内の健常ウマ野外血清(1:100)を反応させてみると、いくつかでGST/p40との反応がみられ(GST対照とは反応が見られない)、BDV抗体の存在が示唆された。しかし同時に大腸菌由来蛋白との反応も見られたので、反応特異性を確認するためにGST/p40を用いて吸収試験を行ったところ、吸収される検体と吸収されない検体が認められた。前者は抗体とp40との特異的な結合を示唆するが、後者はp40の一次構造依存的な非特異抗体吸着性の存在を示唆している。それでp40に存在する抗原部位および非特異的抗体吸着部位を解析するために、制限酵素切断部位を利用した部分欠損融合蛋白をN末側3種類、C末側4種類大腸菌で発現させ、抗p40モノクローナル抗体、BDV感染参照血清、ウマ野外血清との反応性を調べてみた。その結果、p40には全領域を通じて抗原部位が認められるが、特にN末端側のエピトープに対する抗体が、感染動物血清中に優位に誘導されることが示唆された。一方、p40のC末端側に血清と非特異的な反応を引き起こす領域の存在が推定された。従って、この領域を取り除いたp40抗原がBDV特異抗体の検出に応用できると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)