ラット性周期中における内側視索前野のGABA分泌動態とその調節因子
Project/Area Number |
09770044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
美津島 大 横浜市立大学, 医学部・第2生理, 助手 (70264603)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | γ-アミノ酪酸 / GABA / マイクロダイアリシス / 黄体形成ホルモン / LHサージ / 雌性ラット / 排卵 / 内側視索前野 / LH / GABA_A受容体 / HPLC |
Research Abstract |
γ-アミノ酪酸(GABA)は、雌性ラットにおける排卵性の黄体形成ホルモン(LH)サージの主要な中枢性調節因子であることを示してきた。視床下部の内側視索前野(MPOA)にはGnRHニューロンが多数存在しており、この領域のGnRHニューロンは排卵性LHサージの発現時にFos蛋白を発現させるものが特に多く、LHのサージジェネレーターとしての機能を担っていると考えられている。本研究では今年度、MPOAにおけるGABAの分泌動態が、特に排卵性LHサージの前後で変化している可能性を考え、in vivoマイクロダイアリシス法によりMPOA内のGABA分泌変化を検討した。 正常性周期を回帰するウィスタ一系雌性ラットを用い、MPOAには予めガイドカニューラを植え込み、頚静脈内には採血用カテーテルを留置した。実験当日には無麻酔無拘束下で、マイクロダイアリシスと計時的採血を同時に並行して行った。マイクロダイアリシスサンプル中のGABA濃度は、高速液体クロマトグラフィーと電気化学的検出器により解析し、血清中のLH濃度はラジオイムノアッセイ法により検討した。 その結果、非発情期2日目は、血清LH濃度は低い基礎分泌レベルに抑えられ、その際のMPOA内GABA分泌量は暗期に高く明期に低い分泌変化の傾向が認められた。非発情期から発情前期にかけての暗期におけるGABA分泌量は比較的高く、発情前期の明期(午前中)には暗期に比べてGABA分泌量は低下した。発情前期の午後、排卵性のLHサージが発現したが、このサージ発現期間中にMPOA内GABA分泌量は再び上昇することが明らかとなった。 卵巣摘除を行ったエストロジェン処置ラットで見られるサージ状LH分泌ではMPOA内GABA分泌量が低下することが報告されている。しかし、今回の実験で、正常雌性ラットで起こる排卵性LHサージの際にはMPOA内GABA分泌量も共に増加することが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)