Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
AxlとTyro3に対する抗血清を作製し、免疫沈降とフォスフォチロシン抗体によるイムノブロットを用いて、AxlとTyro3の自己リン酸化をモニターすることにより、プロテインSおよびGas6それぞれの刺激により、AxlとTyro3の活性化を明らかにした。このことにより、プロテインSおよびGas6は双方ともAxlとTyro3の両方を受容体としうることが明らかになった。また、脳損傷モデルとして確立されている凍結損傷モデルを用いた実験の結果、傷害部位においてGas6の受容体であるAxlの発現が大幅に増強されていることが明らかになった。傷害部位の組織からAxlとTyro3を免疫沈降し、フォスフォチロシン抗体によるイムノブロットを用いた解析を行ったところ、このAxlとTyro3が実際に活性化されていることが確認された。さらに、ワーファリンの経口、あるいは局所投与によって、ワーファリンがこれらの活性化を抑制することが明らかになった。今後は脳損傷後の修復過程におけるプロテインSおよびGas6およびAxlの関与をワーファリンを用いて検討し、ワーファリンによる治療効果についても検討していきたい。
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