モルヒネ禁断後のプレプロエンケファリンmRNA増加の分子メカニズム
Project/Area Number |
09770065
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
藤田 優子 (福永 優子) 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (80254522)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | モルヒネ禁断 / プレプロエンケファリンmRNA / 中脳水道周囲灰白質 / リン酸化CREB / c-Fcs / アンチセンスオリゴヌクレオチド / ウエスタンブロッティング法 / in situ hybridization 法 / morphine withdrawal / preproenkephalin / periaqueductal gray / protein kirase A / CREB / c-fos / rat |
Research Abstract |
モルヒネ禁断時のラット尾側中脳水道周囲灰白質(cPAG)のプレプロエンケファリン(PPE)mRNAの増加におけるC-FosおよびcAMP系の関与を検討した。昨年度は、Aキナーゼ阻害剤およびc-fosのアンチセンスオリゴヌクレオチド(AO)の側脳室内前処置がこの増加を抑制することを明らかにしたが、cAMP response element binding protein(CREB)のAO1回前処置は影響を及ぼさなかった。そこで、本年度はモルヒネ禁断時のPAGにおけるc-Fosおよびリン酸化CREB(pCREB)量の変化、ならびにPPE mRNA増加に及ぼすCREBのAO2回前処置の影響を検討した。 1 方法 SD系雄性ラットにモルヒネ20-30mg/kgを5日間連投した。ナロキソン(NLX)によりモルヒネ禁断を誘発し、NLX投与1、2および4時間後のPAGのc-FosおよびpCREB量をウエスタンブロッティング法により定量した。一方、NLX投与8および12時間前にCREBのAO 5nmolを側脳室内投与し、NLX投与4時間後のcPAGのPPE mRNA量を定量的in situ hybridization法に従って測定した。 2 結果 モルヒネ禁断時のPAGにおけるC-Fos量は、NLX投与1時間後から4時間後まで変化せず、pCREB量は、MLX投与1時間後にのみ増加する傾向を示した。 CREBのAO2回前処置は、モルヒネ禁断後のcPAGにおけるPPE mRNAの増加を有意に抑制した。 3 結語 モルヒネ禁断時のcPAGのPPE mRNAの増加に、c-Fosに加えてCREBの関与が示唆された。しかし、モルヒネ禁断時のPAGにおけるc-FosおよびpCREB量の有意な増加は認められず、その原因として、cPAGに限局した測定ではなかったことが考えられ、現在、cPAG局所のこれら蛋白の変化を免疫組織学的に検討している。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)