Project/Area Number |
09770088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
赤澤 智宏 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第一部, 室長 (80291160)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 筋ジストロフィー / 核膜 / 細胞周期 |
Research Abstract |
本年度はエメリー・ドレイフュス型筋ジストロフィーの原因分子エメリンの細胞内局在について、一昨年作成したエメリンに対する特異的抗体をもちいて詳細な検討を行った。エメリンはHela細胞の核膜に存在しているが、細胞分裂に際して核膜が崩壊するとともに細胞質に拡散する。そして、分裂後期に核膜が再構成される際に染色体を取り囲むように集まってくる。エメリンと染色体DNAとの親和性を調べる為に、DNAセルロース・レジンとレコンビナント・エメリンを混和し、KCl濃度依存性に溶出されるか否かを検討した。その結果次のようなことが明らかになった。 1.大腸菌に発現させたレコンビナントHis-エメリンは二本鎖DNAと結合しなかった。 2.COS細胞に発現させたレコンビナントHis-エメリンは二本鎖DNAと非特異的に結合していると考えられた。(His-エメリンを純度高く精製すると結合能は喪失された。) 3.Hela細胞の細胞抽出液(核膜分画)を混ぜると、大腸菌に発現させたレコンビナントHi-エメリンは二本鎖DNAと結合した。 エメリンは他の核膜蛋白であるラミンB受容体(LBR)やLAP2に保存されたN末端領域を持っていない。この領域は染色体DNAとの結合に関与していると考えられ、分裂後期に見られたエメリンと染色体とのco-localizationは、第三の未知なる分子を介したものであると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)