後期糖化反応生成物による血管内皮細胞・周皮細胞傷害とその機構の解明
Project/Area Number |
09770095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山岸 昌一 金沢大学, 医学部, 講師 (40281026)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | AGE / RAGE / PAI-1 / トランスジェニックマウス / 糖尿病性細小血管症 / 内皮細胞 / 周皮細胞 / VEGF |
Research Abstract |
(1) ウシ血清アルブミン(bovine serum albumin、以下BSA)をグルコースと無菌的にインキュベートしてadvanced glycation endproducts化BSA(AGE-BSA)調製した。AGE-BSAは、内皮細胞表面に存在するAGE受容体(RAGE)との相互作用によりPAI-1産生を上昇させることが見い出された。このAGE効果はPGI_2アナログなどのサイクリックAMPアゴニストによってほぼ完全に抑制されることから、AGE-RAGE系の細胞内情報伝達系にサイクリックAMPが抑制的に作用することが推定された。 (2) 内皮細胞に特異的なflk-1プロモーターの下流にヒトRAGE遺伝子を連結し、血管細胞でAGE受容体が過剰に発現するトランスジェニック(RAGE-Tg)マウスを作製した。 (3) 遺伝的にインスリン依存性糖尿病を発症するマウスをこのRAGE-Tgマウスとかけあわせると、蛋白尿や糸球体硬化症の程度が増悪することが観察された。 以上により、AGE-RAGE系は糖尿病性細小血管症の発症、進展に関与するものと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)