ヒト消化管癌に高発現するチロシンフォスファターゼの検索
Project/Area Number |
09770115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
根本 哲生 (根本 哲夫) 医科歯科大, 医学部附属病院, 助手 (70242203)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | (プロテイン)チロシンフォスファターゼ(PTP) / 変性プライマー / RT-PCR / 食道癌 / ノザン解析 |
Research Abstract |
【目的】 細胞のシグナル伝達を制御するプロテインチロシンフォスファターゼ(PTP)の機能解析が近年急速に進みつつあるが、ヒト癌におけるその発現と意義は不明な点が多い。今回の研究ではヒト食道癌培養細胞及び手術材料におけるPTPの発現を検討した。 【材料と方法】 ヒト食道癌培養細胞(T.T株)よりmRNAを抽出、cDNAを合成した。多くのPTPsの間で保存されているcatalytic domainに対して変性プライマーを作成しRT-PCRを行った。増幅されたフラグメントをプラスミドベクターに挿入、得られたクローンの塩基配列を決定、結果をデータベースにより照合し、PTPの種類を同定した。さらに、得られたPCR産物をプローブとしたノザン解析により、ヒト食道癌手術症例の癌部・非癌部における各種PTP発現を比較検討した。 【結果】 今回、以下の8種類のPTPをヒト食道癌培養細胞において同定した。受容体型のPTPRG、PTPκ、PTPε、非受容体型のPTP1B、PEZ、PTPH1、PTPD1、PTPMEGである。現在のところ未知のPTPクローンは得られていない。手術例のノザン解析ではPTPκ、PTP1B及びPTPH1の発現が比較的強く見られた。癌部と非癌部での発現は、ほぼ同程度と考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)