離乳期乳腺における特異な細胞死“magentosis"の本態とその発生機序の解明-動物実験モデルの作製とその応用-
Project/Area Number |
09770160
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
梅村 しのぶ 東海大学, 医学部, 助手 (20276794)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | “magentosis" / rat mammary gland / experimental model / preqnancy & lactation / apoptosis / cell death / "magentosis" / pregnant and lactating |
Research Abstract |
われわれは、ヒト授乳期乳腺退縮早期に出現する、apoptosisとは異なる形態学的特徴を示す細胞死の存在を指摘してきた。この細胞核は、Periodic acid-Schiff(PAS)陽性反応(magenta色)を示すが、PAS陽性反応をもたらすDNAの具体的な構造変化の解明にはいまだ至っていない。"magentosis"の本態と発生機序解明のため動物実験モデル作製を目的とし、以下の検討を行った。 ラットの妊娠、授乳、離乳期乳腺組織像の経時的観察 a. 昨年、離乳期乳腺における"magantosis"と鑑別を要するPAS陽性球状物質について報告した。これらの球状物質は電子顕微鏡的観察により、casein、lysozymeである可能性が高く、"magentosis"は指摘できなかった。 b. 授乳18日頃の乳腺組織において、頻繁に観察される変性上皮細胞について検討した。同上皮細胞は、基底膜から遊離し、核胞体の形は保っている点が、"magentosis"に類似していた。電子顕微鏡的には、小胞体の拡張、ミトコンドリアの膨化など細胞質内小器官の変性が認められ、壊死にいたる過程と推察された。これらの細胞核は、PAS染色陰性であったが、"magentosis"との関連につき、検討中である。 仔ラットを母ラットからの強制離乳後の乳腺組織の観察 a. 授乳5日、11日後に仔ラットを母ラットから強制離乳後、2、5、11日後の乳腺組織を観察した。離乳後の組織像の変化は、通常の離乳後の組織所見に類似しており、アポトーシスが中心であった。 妊娠、授乳期間中の母ラットについて、ovarectomy後の乳腺組織についての観察 a. 妊娠14日、授乳1、7、14日にovarectomyを行い、1、3、7日後の乳腺組織を観察した。上記、変性上皮細胞は、授乳1、7、14日におけるovarectomy後、それぞれ、7、3、1日後に特に数多く認められた。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)