牛のボツリヌスC型、D型中毒の両方に効果のあるリコンビナントワクチンの作製
Project/Area Number |
09770180
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
藤永 由佳子 岡山大学, 医学部, 助手 (60252954)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Clostridium botulinum / ボツリヌス毒素 / neurotoxin / ワクチン / 経鼻接種 |
Research Abstract |
安全で効果の高いボツリヌスC,D型リコンビナントワクチンを作製する目的で,C型HAl,HA2,およびHA3のGST(glutathione-S-transferase)融合タンパク質とアジュバントとして大腸菌のLTを加えて、マウスに経鼻接種したところ、ワクチン効果はあるが、C型progenitor toxinをアルカリ処理して調製した無毒成分のトキソイドを同様に接種した場合より、弱く不充分であった(前年度報告書)。リコンビナント混合ワクチンの場合、高次構造がnativeのHA部分と異なる可能性があるため、神経毒素(軽鎖および重鎖)を含まなC型progenitor toxinの変異体を、ボツリヌス(C)-N71株より精製し、そのワクチン効果を検討した。その結果、(C)-N71のProgenitortoxin変異体ワクチンもリコンビナントワクチンと同様に、効果はあるが弱く不充分であることが明らかとなった。 各ワクチンを投与したマウスの腸液および血清を用いたウエスタンブロッティングを行ったところ、C型progenitor toxinより調製した無毒成分のトキソイドを投与したマウスの血清および腸液中には、無毒成分に加えて、ワクチン中に混入していた神経毒素の軽鎖および重鎖に対する抗体が存在していた。リコンビナントワクチンと(C)-N71のprogenitor toxin変異体を投与したマウスでは、それぞれHa、HAとNTNHに対する抗体は存在していたが、神経毒素に対する抗体は検出されなかった。従って高いワクチン効果を得るためには神経毒素成分も重要であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)