レジオネラ肺炎原因菌とポンティアック熱原因菌との比較研究
Project/Area Number |
09770192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
宮本 比呂志 産業医大, 医学部, 講師 (40229894)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | レジオネラ / ポンティアック熱 / 細胞内寄生菌 / HEp-2 / A549 / 上皮系細胞 / レジオネラ、デュマフィー / モルモット |
Research Abstract |
肺炎原因菌株であるL.pneumophila Philadelphia-1株(血清群1)とポンティアック熱原因菌株であるL.pneumophila EY3698株(血清群7)の比較研究を行ってきた。EY3698株はPhiladelphia-1株に比べて咽頭上皮由来の細胞株であるHEp-2細胞への感染率が約500倍高いことが分かり、ポンティアック熱をレジオネラ感染による上記道炎と捉えることが可能と考えられた。しかしながら、これらの菌株をモルモットに吸入曝露させた場合、両菌株とも致死性の肺炎を引き起こし、感染菌量も致死量も量菌株間で有意な差はなかった。このことは肺炎原因菌株とポンティアック熱原因菌株の病原性に違いがないことを示している。しかしながら、L.pneumophilaの病原性は温度や鉄濃度で変わることが報告されているので、今後これらの菌株の分離された環境の温度や鉄濃度なども考慮に入れた菌側からのアプローチが同一菌種による病型の違いを解明するために必要と考えられる。 また、L.dumoffii Tex-KL株はL.pneumophila Philadelphia-1株と同様に肺炎原因菌株であるが、L.dumoffiはL.pneumophilaと異なった肺炎発症様式をとっていることを明らかにし、発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)