Project/Area Number |
09770240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
渡辺 弘美 順天堂大学, 医学部, 助手 (20255657)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Zn欠乏 / 運動 / マウス / 雄雌 |
Research Abstract |
雄雌の6週齢ICRマウスと5ヶ月齢老化促進モデルマウス(SAMP6;骨粗鬆症発生モデル、SAMR1;正常老化モデル)をa;亜鉛欠乏食群+非運動群、b:亜鉛欠乏食群+運動群、c:通常食+非運動群、d;通常食+運動群の4群(各群♂n=10,♀n=10)に分け、5週間実施し、運動が抗酸化物質(メタロチオネイン;MT)、鉄代謝、生体内元素濃度、骨密度に対する影響を検討した。ICRマウスでは1)肝臓MT;雄雌共にa群ではMTの低下が観察され、酸化ストレス状態であったと考えられた。また運動によるMTの上昇はb群では認められなかった。しかし、亜鉛欠乏の状態であっても運動することによってMTレベルの低下は抑制されることも明らかとなった。2)血漿および肝臓中の亜鉛濃度;b群のc群に対する亜鉛の低下率は雄よりも雌の方が有意に高かった。また肝臓では雌で亜鉛欠乏による鉄、コバルトの増加が雄よりも著明であり、生体内元素のバランスでは亜鉛欠乏状態での運動は雄よりも雌の方がダメージが高いことが示された。3)血漿中トランスフェリン;雄雌共にb群のUIBC(不飽和鉄結合能)はc群およびd群に対して有意に低下した。雄のb群UIBCは雌の1/2であった。一方、TIBCは雄雌共に各群同レベルであった。UIBCの低下は亜鉛欠乏による造血機能の低下があったと考えられた。また、a群ではUIBCの有意な低下が見られなかったことより運動がUIBC低下を増強している可能性が示唆された。 4)大腿骨の骨密度;雄雌ともにd群はc群に対して有意に増加た。しかし、b群の骨密度はc群と同レベルであった。従って、亜鉛欠乏状態では運動による骨密度の増加が阻止されることが示された。一方、SAMマウスでは大腿骨の骨密度を調べた。SAMP及びSAMRの雄雌共にICRと同様の傾向が見られたが、有意性があったのはSAMR雄のみであった。これは成長したマウスでは骨密度に対して亜鉛欠乏の影響をあまり受けなくなることによると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)