免疫学的機序による胆管炎のメカニズムの解明-動物モデルによるアプローチ
Project/Area Number |
09770339
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上野 義之 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70282126)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 胆管細胞 / アポトーシス / GVHD / Fas / Fas リガンド / 胆管上皮細胞 / apoptosis |
Research Abstract |
平成10年度は,主に胆管炎の動物モデルを用いたin vivoでのFasによる細胞死を検討した。まず,前年度の結果より,Fas系統によるアポトーシスを抑制することにより肝GVHDの発症が抑制できるのかとの仮設を建て,実際にGVHD作成時に中和性Fas抗体もしくはヒトIgGとのキメラであるFas-Fcを投与することにより肝病変を予防できることを示した。さらに実験の安定した再現性を図るためにレトロウイルスベクターを用いたSV40T抗原を導入することにより正常BALB/cマウスのIBDECを不死化させ,この細胞が胆管上皮としての性格を保持していることを検討した。この不死化の方法を応用し,Fasが欠損していることが知られているMRLマウス(lpr/lpr)より,胆管上皮細胞を分離・培養しこれを同様に不死化することによりIBDECにおけるFasの関与をさらに検討した。またIBDECの増殖・消失について他のパラメーター(胆汁酸等)の関与を検討し,この際いかにアポトーシスが関与するかも検討した。 以上により,免疫学的機序による胆管炎におけるFasシステムの関与が明らかになりその抑制が疾患予防に有効であることが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)