腸リンパ装置におけるリンパ球の遊出(emigration)機構の解明
Project/Area Number |
09770378
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
穂苅 量太 (穂刈 量太) 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90255464)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 接着分子 / ICAM-1 / 生体顕微鏡 / リンパ官 / リンパ球 / 流出機構 / バイエル板 / 局所注入 / パイエル板 / アクリジンオレンジ / リンパ管 |
Research Abstract |
1. ラットバイエル板のリンパ管の酵素抗体法による染色(5^1-nucleotidase染色法) ラットの回腸末端部のバイエル板を摘出し、新鮮凍結切片を作成した。0.1MNa- Cacodylate緩衝液(PH7.2)を用いた1%グルタールアルデヒド溶液で固定し5^1- nucleotidaseと硫酸鉛による反応により燐酸塩とし、これをさらに硫化アンモニウムによって、黒色の硫化鉛とすることによりリンパ管の描出に成功した。リンパ管は傍濾胞領域、絨毛直下のドーム領域のみならず、小腸絨毛の中心部にも局在を認めた。 2. リンパ管および、リンパ管内のリンパ球の接着分子の発現の検討 同様にして得られた新鮮凍結標本より連続切片を作成し、2%バラホルムアルデヒドにて後固定した後、リンパ球上の表面接着分子のα-4インテグリン、CD-18、L-セレクチンおよび、血管内皮上の表面接着分子のICAM-1、VCAM-1、MadCAM-1、、P-セレクチン各々に対するモノクローナル抗体にてLSAB法による免疫組織学的検討を行った。ICAM-1の局在は瀘胞領域に広汎に認めるのみならず、連続切片で同定したリンパ管部に一致して発現を認めた。MadCAM-1の局在は高内皮円柱部に認めたが、他には認めなかった。その他の抗体では免疫組織反応を認めなかった。 以上から、ICAM-1がリンパ球の流出に重要な役割を果たしている可能性が組織学的手法においても示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)