ヒト肝組織、免疫細胞を再構築したNOD/SCIDを用いたC型肝炎肝癌発症機序
Project/Area Number |
09770380
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡本 晋 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70255446)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | HCV / NOD / SCID / 移植 |
Research Abstract |
昨年度の正常肝組織移植に引き続き、本年度はC型慢性肝炎患者の肝細胞癌切除時あるいはIFN導入時の針生検の際得られた肝組織を左腎被膜下へ移植した。HE染色にて4週間の時点において肝組織の良好な生着が高率に確認された。移植片は、ヒト由来上皮細胞であることが、サイトケラチンの染色により確認され、血管内皮の染色によって、ヒト由来の血管新生が起こっていることも示唆された。さらに、移植片中にヒト由来の炎症細胞が存在することが、抗CD45RO抗体の染色により確認された。また、一部のマウスで移植後4週目までRT-nested PCR法により血中にウイルスが検出され、移植肝組織におけるウイルスの増幅が示唆された。また、正常肝組織移植マウスに高ウイルス血症のC型肝炎患者血清を同時投与したマウスの一部において、移植後3週目までウイルス血症がRT-nested PCR法にて確認された。一方、患者血清のみの投与群では投与後3週までウイルス血症が持続したものはみられず、移植肝組織への感染および増幅が示唆された。現在、(1)in situ hybridization法にて移植肝組織片中のHCVウイルスの局在、(2)血清中のウイルス検出感度を高めるため、real-time PCR法を用いた検討、(3)肝組織と末梢血リンパ球を同時移植したマウスにおけるウイルス血症の持続の検討をおこなっている。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)