骨格筋でのアクアポリンとジストロフィン、ジストロフィン関連糖蛋白との相互関係
Project/Area Number |
09770459
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
井上 昌彦 昭和大学, 医学部, 助手 (50286770)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | アクアポリン-4 / ジストロフィン / ジストロフィン関連糖蛋白 / アフィニティークロマトグラフィー / mdxマウス / MIWC |
Research Abstract |
water channel proteinの1つで骨格筋にも存在するアクアポリン-4(AQP-4)の発現様式を正常骨格筋および筋ジストロフィー症において調べ,さらに骨格筋におけるAQP-4の生理的意義およびジストロフィン(DYS),α_1シントロフィンなどのジストロフィン関連糖蛋白(DAGs)との相互関係を抗ペプチド抗体,イムノブロット,免疫組織化学,アフィニティークロマトグラフィーを用いて調べることを目的とした.平成9年度は正常マウスとmdxマウスの骨格筋でのAQP-4の存在様式を調べた.免疫組織化学では正常マウスで筋細胞周辺が染色されたが,mdxマウスでは染色は著しく減弱していた.イムノブロットでは正常マウスで28kDa付近にバンドを認めたがmdxマウスでは減弱していた. 本年度はアフィニティークロマトグラフィー,イムノブロットを用いてAQP-4およびDYS,DAGsとの相互作用を解析した.組織化学的に正常なヒト凍結生検筋を破砕し,緩衝液を加え可溶化し,さらに抗AQP-4抗体を加え反応させ,ブロッキングした抗IgG-celluloseとまぜて反応させた.遠心分離して得たペレットを洗浄用緩衝液で3回洗浄,さらにペレットに溶出用液を反応させ,遠心分離した.得られた上清に試料用緩衝液を加え,SDS-PAGEを行い,PVDF膜に転写後,抗DYS抗体,抗DAGs抗体と反応させた.抗AQP-4抗体を用いたアフィニティークロマトグラフィー得られたサンプルのイムノブロットでは抗DYS抗体と反応するバンドを認めた.この結果からAQP-4とDYSは何らかの相互関係をもっている可能性が推測されるが,今後さらに相互作用や生理学的意義を調べるためにペプチドを用いた阻害実験などを行う予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)