未梢神経における新しいラミニン結合蛋白・LBP30の機能・病態解析
Project/Area Number |
09770460
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
斉藤 史明 帝京大学, 医学部, 助手 (40286993)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | 未梢神経 / ラミニン / ヘパリン / LBP-30 / ジストログリカン / サルコグリカン / DP116 / 細胞外マトリックス / 末梢神経 / 細胞接着因子 / LBP30 |
Research Abstract |
昨年度までの研究からLBP30は末梢神経の細胞外マトリックスに存在し,ラミニンとヘパリンに結合する糖蛋白であることを明らかにした。一方、末梢神経には同じくラミニンとヘパリンに結合するジストログリカン複合体が存在する。本年度はLBP30のアミノ酸分析を行うと共に、LBP30、ラミニン、ヘパリン、ジストログリカン複合体の4者の相互作用を検討するための基礎実験として、ジストログリカン複合体の分子構築について検討した。 1、 LBP30のアミノ酸シークエンスの結果、N末端はブロックされていたがリシルエンドペプチダーゼにて切断後シークエンス解析を行ったところ、複数の内部シークエンスを得た。 2、 βジストログリカンとDp116の末梢神経における局在を免疫電顕にて観察したところ、これらはシュワン細胞の外膜に一致した分布を示した。 3、 βジストログリカンとDp116との結合をblot overlay法を用いて検討した結果、βジストログリカンはDp116と結合しその結合部位は2ケ所存在した。 4、 末梢神経抽出液を用いて抗βジストログリカン抗体による免疫沈降を行い共沈する蛋白を検討した。この結果、少量のαジストログリカンが共沈するのみであった。 これらのことからジストログリカン複合体はDp116と結合しているものの末梢神経のジストログリカン複合体は脆弱であり、この原因として末梢神経にはサルコグリカンが欠除していることが考えられた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)