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心臓疾患における抗心筋自己抗体の出現

Research Project

Project/Area Number 09770509
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Circulatory organs internal medicine
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

土屋 昌史  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20236912)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords心筋細胞膜蛋白 / 自己免疫抗体 / 心筋症 / 拡張型心筋症 / 免疫組織染色 / アクチン / ミオシン
Research Abstract

目的
心筋細胞膜蛋白に対する自己免疫抗体が心筋障害や心不全の原因の一つに成りうることが考えられている。感染症後生じる変性膜タンパクやウイルス蛋白は心筋細胞膜蛋白との構造的類似性をもつため、心筋細胞膜蛋白が抗原性を有するようになり得ると推測されている。このことを明らかにするため本年度はヒト血清中に心筋抽出蛋白に対する抗体が存在するか検討を行った。
対象・結果
拡張型心筋症、心臓障害を持たない患者血清を採取、実験時まで凍結保存した。
心筋構造蛋白を同定するためのスクリーニングを行うため、正常ラット、ラビット、マウスより心臓を摘出し組織標本の作成、およびtriton-x抽出心筋蛋白の抽出を行った。一次抗体として患者ヒト血清、二次抗体に抗ヒトIgG(Cappel)を用いた免疫組織学的な解析および心筋蛋抽出蛋白に対するウェスタンブロット法による解析を行った。
心筋症患者5例中2例でラビット、ラット、マウス心筋蛋白の分子量60k、25k、18k付近に抗体陽性をしめすバンドが出現した。また他1例では心筋蛋白に対しては抗体陽性を認めなかったが、骨格筋抽出蛋白の分子量20k付近に抗体陽性を認めた。健常人3例で心筋抽出蛋白に対しては抗体陽性を認めなかったが、1例で骨格筋抽出蛋白にたいし同様の抗体陽性を認めた。免疫組織学的な検討では心臓全体に免疫反応が生じ、蛋白の同定および疾患による差異を検討することは出来なかった。またELISA法によりヒトミオシン蛋白に対する抗体産生の有無を検討したが心筋障害による差異は認め得なかった。
考察
ヒト血清中に心筋構造蛋白を認識する抗体が産生されることが推測された。しかし期待されたミオシン、アクチンなど収縮蛋白に対する抗体産生は生じておらず、より低分子量の蛋白を認識するものが生じていた。これは心筋に存在するintermediatre filamentを構成するデスミン、などの蛋白との関連が推測される。

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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