Project/Area Number |
09770517
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
関 幸彦 久留米大学, 医学部, 助手 (00279168)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | JAK / STAT / バルーン障害モデル / Angiotensin ll / 血管平滑筋細胞 |
Research Abstract |
ラット頚動脈バルーン傷害(B1)モデルにおける内膜肥厚は、主に血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖による.培養おいてAngiotensinII(Angll)・成長因子がJAK-STAT系を介して細胞増殖を引き起こす事が知られている.しかしin vivoでの内膜肥厚にJAK-STAT系が関与するかは不明である.昨年度の研究では、Bl後のラット頚動脈においてJAK-STAT系蛋白質が発現し、内膜肥厚に関与する可能性が示唆され、BI後のラット頚動脈において、STAT3蛋白質のチロシンリン酸化が増強する可能性が示唆された.(98年度日本循環器学会総会で発表) 今年度は、BI後のラット頚動脈におけるJAK-STAT系蛋白質の活性化Angllの関連について研究した. 【結果】 1) 免疫組織染色法によるJak2、Stat3、Angll Type1 Receptor(AT1R)の発現の検討Jak2、Stat3は、中膜及び新生内膜VSMCに7日目をピークとする一過性の発現が見られた. AT1Rは、コントロールでベースラインの発現を認め、以後同様の時間経過でJak2、Stat3を発現するVSMCに発現した. 2) AngllとJAK-STAT系の機能的カップリングの検討 Bl後摘出した血管にAngllを加え、Stat3のリン酸化レベルの検討を行った. コントロール血管においては、Angll+、Angll-共にStat3リン酸化は認められなかった.Bl後7日目の血管では、ベースラインのStat3リン酸化がみられ、Angll添加によりリン酸化レベルは、有意に増強された.このStat3リン酸化レベルの増強は,Jak阻害物質であるAG-490により抑制された 【総括】 この研究では、Bl後のラット頚動脈においてJAK-STAT系蛋白質が発現し、内膜肥厚に関与する事が示唆され、そのシグナル伝達系にAngllを介している可能性が示唆された. (98年度米国心臓病学会にて発表)
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