Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
蛋白分解酵素による表皮細胞からのサイトカイン産生誘導機構の解析として,まず,蛋白分解活性の必要性を検討したところ,トロンビンおよびトリプシンによるGM-CSF誘導には蛋白分解活性の必要であった.一方,IL-6誘導には,トリプシンのみその蛋白分解活性の必要とした.次に,細胞膜上のトロンビンおよびトリプシンに対する受容体有無を検討した.RT PCR法により表皮細胞においてトロンビン受容体およびトリプシン受容体であるprotease-activated receptor-2のmRNAの発現が認められた.さらに,細胞内情報伝達系の検討するため,protein kinase ,三量体G蛋白,protein tyrosine kinase Cに対する阻害剤で、表皮細胞を前処置し、トロンビンおよびトリプシンのサイトカイン産生誘導に対する影響を調べた.その結果,トロンビンおよびトリプシンによるGM-CSF誘導は,tyrphostin,pertussis toxin,H-7によって阻害された.一方,トリプシンによるIL-6誘導は,tyrphostin,pertussis toxinによって阻害されたが,トロンビンによるIL-6誘導は,pertussis toxinによってのみ抑制がかかった.このように,トロンビンおよびトリプシンによるGM-CSF,IL-6誘導には,それぞれ異なった細胞内情報伝達系を使用している可能性が示唆された.
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