Project/Area Number |
09770684
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
清水 正司 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (70262532)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 核磁気共鳴イメージング法 / 放射線照射 / 骨粗鬆症 / 定量化 |
Research Abstract |
核磁気共鳴イメージング法による放射線照射後の骨粗鬆症増悪の評価:骨の実質細胞および膠原線維変性の定量化 平成10年度の研究として、日本白色雌性家兎にステロイド投与を行いステロイド誘発性骨粗鬆症家兎を作成した。このステロイド投与群に対して放射線20Gy(電子線)の一回照射を行い、このステロイド投与群の家兎の腰椎の照射部位を核磁気共鳴イメージング(MRI)によって、骨および骨髄における実質細胞、膠原繊維および脂肪組織の変性の定量化を経時的に(照射前および照射後後1か月毎)行った。また同時期に得られた摘出標本の病理所見と比較検討した。 前年度の研究と同じ家兎腰椎描出用最適化プログラムを使用し、定量化を行った。最適化プログラムとして、スピンエコー(SE)法、TR=500msec (max=1500, min=500),TE=14msec、slice-3mmの条件を用いた。照射前のTl平均値は971.6msec、照射1か月後のTl平均値は974.9msec、照射2か月後のTl平均値は1044.2msec、照射3か月後のTl平均値は1049.4msec、照射4か月後のTl平均値は1118.7msec、照射5か月後のTl平均値は1152.0msecで、照射後徐々にT1値が上昇する傾向にあったが、正常対照群に比較し上昇は緩やかであったが、確実に上昇していくことがわかった。病理組織標本では、照射野内の骨髄で、照射早期の時点から、骨髄中の脂肪組織徐々に増加し、また骨髄の細胞成分が減少していた。今回の結果および前年度の正常対照群の結果から、照射早期の時点から出現する骨髄中の脂肪組織の増加と骨髄の細胞成分の減少、そしてステロイド投与群に対する放射線照射では骨粗鬆症がさらに増悪することを核磁気共鳴イメージング(MRI)によって評価できると考えられた。
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