Project/Area Number |
09770729
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
三島 和夫 秋田大学, 医学部, 講師 (40239223)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 加齢 / 睡眠障害 / 光環境 / メラトニン / 概日リズム / アルツハイマー型痴呆 / 睡眠・覚醒リズム / 概日リズム障害 |
Research Abstract |
施設入所中の高齢者を取り巻く光環境の劣化を評価し、人工光照射を用いた光補正による高齢者での血中メラトニン分泌障害及び睡眠障害の治療効果を検討した。 対象は、睡眠障害のない健常老年者10名(EC群:M/F=5/5、平均年齢70.7歳)、原発性不眠を有する非痴呆老年者10名(EI群:M/F=4/6、74.2歳)である。研究期間は、光環境評価期間(14日間)及び光照射期間(4週間;EI群のみ、1000〜1200時及び1400〜1600時までの計4時間)からなる。全研究期間を通じて、睡眠・覚醒状態(アクチグラフ)及び眼球方向での光暴露量(光センサー;睡眠中には0 lux換算)を1分間隔で連続測定した。光環境評価期最終日及び光照射期最終翌日に低照度下での採血により血中メラトニン(MLT)分泌リズムを測定した。 光照射前の光暴露量に両群で有意差が認められた(EC>EI、p<0.01)。また、MLTリズム振幅及び夜間総分泌量ともに両群で有意差が認められた(EC>EI、p<0.01)。リズム位相には有意な群間差は認められなかった。4週間の光照射により、EI群の睡眠障害は有意に改善された(総睡眠時間:373.5 vs 398.8 min,p<0.05;睡眠効率:69.2vs76.5%,p<0.05;中途覚醒時間:72.3 vs 50.2 min,p<0.02)。また、光照射によりMLTリズム振幅及び夜間総分泌量ともに光照射前に比較して有意に増加した(p<0.01)。 本研究から、位相不反応域での光補充照射によりEI群での睡眠障害とMLT分泌障害が同時に改善することが明らかになった。このことは、加齢に伴って進行するMLT分泌低下と睡眠維持障害が可逆的現象であり、少なくとも一部の高齢者では光環境の劣化により誘発されていた可能性を示唆している。
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