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リチウム反応性・非反応性双極型感情障害の遺伝子診断と治療への応用 -inositol 1,4,5-trisphosphate type-1 receptor sequence解析からの検討

Research Project

Project/Area Number 09770732
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychiatric science
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

奥山 直行  山形大学, 医学部, 助手 (50282215)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsリチウム / 感情障害 / 遺伝子診断 / イノシトール
Research Abstract

感情障害の遺伝歴のない健康者16名・双極性感情障害18名・遷延性うつ病5名から抽出した、3種類のligand binding siteを含むバンドのサイズをagarose gel電気泳動にて判定したが、特に明らかなサイズの異常はみられなかった。また、Ca^<2+> channel部位を含むバンドのサイズもagarose gel電気泳動にて判定したが、特に明らかなサイズの異常はみられなかった。
Ligand binding siteを含むPCRによって得られたバンドの見かけ上のサイズに特に異常はみられなかったため、健康者・双極性感情障害症例・遷延性うつ病症例から得られたPCR産物に含まれる、ligand binding siteのsequence解析を行った。その結果、今回対象とした16名の健康者及び5名の遷延性うつ病症例から得られたPCR産物のsequence解析からは、特に塩基配列上の変異などは検出されなかった(表2)。ところが、今回対象とした18名の双極性感情障害症例のPCR産物に含まれる、ligand binding siteのsequence解析を行ったところ、2症例で472番目のcytosineがguanineに変わる変異があり、この変異によって、アミノ酸配列もphenylalanineからleucineに変化することがわかった。
この変異を有する双極性感情障害2症例に特異的な臨床症状を検索する目的で、リチウム反応性・病相経過・遺伝歴などを詳細に検討した。変異を有する2症例の内1例はリチウム反応者であり、他の1例はリチウム非反応者であった。病相経過からみて両者ともrapid cyclar型には該当しない双極型感情障害例であったが、1例は短い躁状態と被害妄想を伴った抑うつ状態を年に1回程度繰り返す症例であるのに対して、残りの1例は長いうつ病相を主病像とする(躁状態は2ヶ月程度、うつ状態は6ヶ月程度)症例であり、病相出現頻度は過去6年間で1-2年に1回程度であった。何れの症例の家族歴にも、感情障害の罹患者はみられなかった。今回対象とした双極性感情障害症例で、家族歴に感情障害を有する症例は含まれていなかった。このような結果は、今回の研究にて見い出された変異に特徴的な臨床症状は、見い出されないことを表していると思われる。

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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