精神分裂病の継時的認知統合機能障害-局在性の脳梗塞巣をもつ脳血管障害患者との比較-
Project/Area Number |
09770733
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊澤 良介 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70262194)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 精神分裂病 / 認知 / 視覚認知 / 継時的統合 / 思考障害 / 神経心理学 |
Research Abstract |
精神分裂病の基本的な病態病態として、知覚が断片化し、纏まりをもった認知ができなくなるという認知障害があることが臨床的に観察されている。しかし実際どのような断片化が存在するのか、知覚の断片化とその他の分裂病症状にはどのような関係があるのかは明らかではない。そこでわれわれは、継時的に断片化した刺激図形を統合する機能を調べるための検査を開発し、精神分裂病者における異常を調べている。 開発した検査システムは以下のようなものである。カラーモニター画面上に刺激図形を提示するが、その上から黒色の遮蔽で図形は隠されている。その遮蔽に直径30mmの覗き穴をあけて裏側の刺激図形を部分的に見えるようにする。マウスを動かすことにより、被検者はその覗き穴を自由に連続的に画面上で動かすことができる。覗き穴を動かして図形をトレースし、刺激図形の部分を統合することで刺激図形の全体を認知できる。この検査システムを使い、12の刺激図形を順次提示し、各刺激図形の描画による再生、及び6つの図形から正解の刺激図形を選択する再認を行わせると、精神分裂病患者では再生、および再認のいずれの成績も有意に低く、またこの異常は、いずれも陽性の思考障害と正の相関を示した。この結果は、精神分裂病には継時的認知統合機能に障害があることが図形認知のレベルで存在することを示している。またこの障害と陽性の思考障害は共通の基盤を有することが示唆された(R.Izawa,1997)。この障害の性格を明瞭にし、またその神経系の基盤を明らかにするために、さらに時間的な統合機能を必要としない図形の再認および再生機能検査、Paced Auditory Serial Addition Test、Symbol Digit Modalities Test、Wechsler Memory Scale、WAIS-Rを組み合わせ、埼玉県総合リハビリテーションセンターの協力を得て、同センターに通所中の局在性脳損傷患者を対象に検査を始めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)