遺伝子治療を目的とた安全でかつ高率な組織特異的遺伝子導入法の開発
Project/Area Number |
09770835
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
三宅 弘一 日本医科大学, 医学部, 助手 (90267211)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | アデノウイルスベクター / レトロウイルスベクター / 組織特異的プロモーター / 遺伝子治療 / echotropicレトロウイルスベクター |
Research Abstract |
本研究は安全でかつ高率な組織特異的遺伝子導入法の開発を目的とする。具体的には1.echotropicレトロウイルスベクターレセプター遺伝子を組織特異的プロモーターをもつアデノウイルスベクターにより導入する。2.echotropicレトロウイルスベクターにより目的とする遺伝子を染色体に組み込む。以上の二段階感染により目的とする組織への特異的な遺伝子導入の可能性を検討した。 前年度までにechotropicレトロウイルスベクターレセプター遺伝子を持ったアデノウイルスベクターとechotropicレトロウイルスベクターとの二段階感染によりさまざまな細胞においてamphotropicレトロウイルスベクターより高率に遺伝子導入が可能なことを確認した。本年度はアデノウイルスベクターのプロモーターを組織特異的プロモーターにすることにより目的とする組織のみに遺伝子導入が可能な二段階感染法を確立し以下の研究結果を得た。 1.echotropicレトロウイルスベクターレセプター遺伝子を持ったアデノウイルスベクターのプロモターを組織特異的(AFP:肝細胞癌)なプロモーターにした。 2.このアデノウイルスベクターを肝癌細胞およびその他の細胞に感染させ、echotropicレトロウイルスベクターとの接着をFACSにて解析し、レセプター遺伝子の発現が肝癌細胞特異的に発現していることを確認した。 3.上記アデノウイルスベクターとechotropicレトロウイルスベクターとの二段階感染法にて遺伝子導入を行い肝癌細胞特異的に遺伝子導入が可能であった。 今後、動物をモデルとしin vivo直接投与による二段階感染にて組織特異的遺伝子導入が可能か検討する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)