Project/Area Number |
09770920
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
上田 晃一 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90257858)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | FTY720 / 同種多弁移植 / 接着分子 / 免疫寛容 / 同種皮弁移植 / 免疫抑制剤 |
Research Abstract |
平成9年度はドナーを近交系Fishcerラット、レシピエントを近交系Lewisラットとして、 群:同種皮弁移植をおこなった(n=6)。腹部より血管吻合を介して移植された遊離島状皮弁は平均8.17日後に拒絶による壊死に陥った。他家の報告によるラット心臓移植の平均11日、同じくラット肝臓移植の平均9日に比べて短く、皮膚の免疫の強さが示唆された。ついで 群:同種皮弁移植+FTY720投与を行った。FTY720のリンパ球抑制作用は3h後にピークを迎え、3日後から弱まり14日後にはほぼ消失するとされている。本研究ではFTY720を術前-1日および術後3日目に501g/kgで経口投与した(n=6)。結果は平均18.5日と 群に比べて2倍以上の生着延長を認めた。前述の他家の報告では同量のFTY720を投与した場合の生着期間は心臓移植で平均14日、肝臓移植で平均23日であった。平成10年度の研究計画では 群:同種皮弁移植+FTY720投与+Sulufatide+抗ラットLFA-1mAb+抗ICAM-1mAb投与の実験を予定していたが、1998年の他家によるマウスにおける同種皮膚移植の実験で、拒絶反応の主体はTリンパ球ではなくAIM(Arograft Induced Macrophage)と報告されており、Tリンパ球の遊走を抑制するFTY720でもAIMが重要な働きをしていると考えられたため、予定を変更して、抗マクロファージ抗体と抗Tリンパ球抗体を使って経時的に拒絶部のTリンパ球とマクロファージの浸潤を検索した。結果は 群で移植3日目には移植境界部と血管周辺にマクロファージを主体とする細胞浸潤を認め、経時的に増加していたがドナー組織にはマクロファージを認めなかった。本報告書作成時にはTリンパ球と 群の両抗体染色が終了した直後で現在分析中である。
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