大腸癌に発現するCD44変異体の機能解析:特に増殖・転移との関連について
Project/Area Number |
09770927
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
溝井 賢幸 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90271949)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 大腸癌 / CD44 / 細胞接着 / 腹膜転移 |
Research Abstract |
1 ヒト本腸癌細株KM12cから、6種類のCD44cDNA(CD44H、CD44v8-9、CD44v8-10、CD44v3,8-10、CD44v6-10、CD44v3-10)をクローニングした。 2 CD44v8-10およびCD44v3-10を、発現プラスミドに組み込み、CD44低発現大腸癌細胞株であるClone Aに遺伝子導入し、それぞれの変異体の高発現クローン(Clone A v8-10およびClone A v3-10)を作製した。トランスフェクタントの4型コラーゲン、ラミニン、ヒアルロン酸などへの接着性をin vitroで検討したところ、CloneA v8-10は接着性に変化はみられなかった。Clone A v3-10ではラミニン、コラーゲンに対する接着に変化はなかったが、ヒアルロン酸に対する接着は、親株およびコントロールトランスフェクタントと比較して有意に増大し、またこの接着は抗CD44抗体によって有意に阻害された。 3 CD44発現細胞株であるCCL188およびMIP101に、CD44 antisense cDNAを導入し、CD44低発現クローンを作製した。これらのトランスフェクタントでは、in vitroでのヒアルロン酸への接着が、有意に減弱していた。マウスの腹膜転移モデルにおいて、トランスフェクタントは親株に比べ、腹膜転移結節数が有意に減少していた。またCD44とヒアルロン酸との接着を阻害する抗体でCCL188とMIP101の親株を処理すると、同様に腹膜転移が抑制された。 以上より、大腸癌に発現するCD44変異体、特にCD44v3-10がヒアルロン酸との接着に関与することが明らかとなった。また、CD44とヒアルロン酸との接着が、腹膜播種性転移に重要であり、この接着を阻害することにより、腹膜転移を予防できる可能性が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)