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腹腔鏡下手術の腫瘍増殖へ及ぼす影響-トロッカー穿刺部再発の撲滅をめざして-

Research Project

Project/Area Number 09770963
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Digestive surgery
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

黒部 仁  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50287231)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords腹腔鏡 / 気腹 / 腫瘍増殖 / 免疫能
Research Abstract

【目的】平成10年度の研究では,平成9年度の結果をもとに,開腹ならびに気腹の腹膜播種に対する免疫学的な影響に関して検討した.
【方法】1) ラットをa)麻酔のみの群,b)開腹群,c)気腹群,d)開腹+GM-CSF投与群,e)気腹+GM-CSF投与群の5グループを設定した(各n=30).
2) b)群では30分間麻酔を持続した.またc)群とe)群では,剣状突起から恥骨までの腹部正中切開で開腹した後,30分後に4-0 Vicryl糸で閉腹した.さらにd)群は18G気腹針を刺入し,4〜6mm Hgの腹腔内圧で炭酸ガスを30分注入した.
3) 術当日よりd)群ではGM-CSF(120μg/kg)を連日3日間皮下に注射した.
4) 手技終了後2時間、24時間、72時間後にsacrificeし,腹水の採取と採血を行った.
5) ELISA法により血中のTNF-αとIL-6値を測定すした.腹水中マクロファージの数ならびにsuperoxide産生能を測定した.
【結果】1)b)開腹群とc)気腹群は,a)麻酔のみの群に比較して血中のTNF-αとIL-6値の高値が,認められたが,有意とはいえなかった.b)開腹群はc)気腹群に比較して,血中のTNF-αとIL-6値のが高い傾向にあった.また,d)開腹+GM-CSF投与群,e)気腹+GM-CSF投与群はそれぞれ,b)開腹群とc)気腹群に比較して血中のTNF-αとIL-6値の抑制傾向が認められた.一方,腹水中マクロファージ数ならびにsuperoxide産生能に関しても,同様で,b)開腹群,c)気腹群,a)麻酔のみの群の順に,マクロファージ数ならびにsuperoxide産生能が低値となったが,それぞれの群に有意差を認めなかった.また,また,d)開腹+GM-CSF投与群,e)気腹+GM-CSF投与群はそれぞれ,b)開腹群とc)気腹群に比較して腹水中マクロファージ数ならびにsuperoxide産生能の抑制傾向が認められた.
以上,炭酸ガスの気腹による免疫への影響は開腹に比較して少なく,GM-CSF投与により抑制されることが示唆された.
【今後の計画】今回の結果を踏まえて,現在炭酸ガスの代替えとしてのヘリウムの有用性に関する研究を開始している.

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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