Project/Area Number |
09771022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
橋詰 清隆 旭川医科大学, 医学部, 助手 (00250580)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 脳梁離断術 / 実験てんかん / カイニン酸 / autoradiography / 皮質焦点発作 / 二次性全般化発作 / Autoradiography / 2次性全般化発作 |
Research Abstract |
ラットの左側感覚運動野にカイニン酸を微量注入して誘発される皮質焦点発作モデルを用いて、脳梁離断術の発作に対する影響を検討した。麻酔下でラットを定位脳手術装置に固定し、脳梁の前後に当たる頭蓋正中に骨窓を開け、ステンレス管を脳梁の腹側まで刺入した。予め両方のステンレス管に通しておいた1本の5-0ナイロン糸の両端を引っ張って緊張させることで脳梁を離断した。その後、左側感覚運動野にカイニン酸注入用のカニューラを刺入し、両側の感覚運動野と尾状核に深部電極を挿入し、これらを頭蓋に固定した。手術後7日目にカイニン酸2μg/μlを注入し発作を誘発した。脳梁離断ラットでも、離断していないラットと同様に発作重積状態へ進展し、その持続時間や発作の重症度も変わりなかった。しかし、発作重積状態が収束してくると、左側から始まる発作と右側から始まる発作に区別できるようになり、発作重積終了後の発作間歇期放電は左右独立して出現していた。脳梁を離断していないラットでは発作のほとんどは左側から始まっており、発作間歇期放電も左右同期して出現した。また、[14C]2-deoxyglucoseによるautoradiographyでは、発作の波及に伴う高代謝領域の広がりには大きな変化はなく、右側の感覚運動野でも糖代謝は亢進していた。 以上の実験結果からは、脳梁離断術はカイニン酸誘発皮質焦点発作においては、脳波上も糖代謝の変化からも発作の2次性全般化には影響を与えないと考えられた。そして、局所脳糖代謝の変化からは、皮質焦点発作の2次性全般化の経路には脳梁より脳幹、大脳基底核の方がより重要であることが推測された。当初の実験予定にあった辺縁系発作モデルでの検討はできなかったが、今後、継続して研究を進めるつもりである。ヒトでは脳梁離断術によって発作が著明に抑制される症例が存在することは確かであり、脳梁離断術による発作抑制機序、発作に対する脳梁の機能を明らかにできるよう、今後の研究を計画する予定である。
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