髄膜種及び神経膠腫の成長・浸潤・血管新生・悪性化の機序について
Project/Area Number |
09771060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長島 悟郎 昭和大学, 医学部, 助手 (70262201)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | malignant meningioma / p53 protein / immunohistochemistry / wectern blotting / MIB-1 / p53 gene / c-myc / c-sis / PDGF / 悪性神経膠腫 / 悪性髄膜腫 / 血管新生 / 悪性転化 / 腫瘍浸潤 / c-sis, / c-myc, / MMP's |
Research Abstract |
我々はこれまで良性髄膜腫ではProgester on receptorが、また悪性髄膜腫においてはp53 proteinの発現が腫瘍の成長に大きく関わっている可能性を示してきた。しかし、実際にProgester on receptorがどのように髄膜腫の増殖をコントロールしているのか、悪性髄膜腫ではp53 proteinによるapoptosisが起こらなくなった上で、どのようなファクターが腫瘍の増殖を促進しているのか、何故wild-type p53 proteinが悪性髄膜腫では機能を失うのかは、まだ解っていない。 昨年度は、免疫染色による蛋白の検出・Western blottingによる蛋白の定量・in-situ hybridizationを用いたmRNAの検出などで、悪性髄膜腫では特異的にc-myc protein及びmRNAが発現しており、その発現はMIB-1によるproliferative activityと相関していることが解った。また、c-sis/PDGF-BBは悪性度に関係なく殆どの髄膜腫で蛋白及びmRNAともに発現しているものの、prolifer ative activityとの明らかな相関はなかった。 今年度の研究では、こうしたc-myc ・c-sis/PDGFが陽性の細胞と、MIB-1で陽性となる細胞とは異なっており、悪性髄膜腫の成長においてc-mycやc-sis/PDGFを産生する細胞と、細胞分裂を起こす細胞とは機能分化が行われていることが解った。 さらに、c-myc protein/mRNAは、p53が陽性となる前の段階のatypical meningiomaの時点から検出され、p53protein stabilizationが起こって腫瘍が速い速度で分裂し始める前の段階で、PDGF存在下でのc-myc発現が起こるものと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)