Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
目的;1次視皮質のニューロンは左右どちらの眼からでも単眼性に興奮し,両眼性の刺激により両眼性加重などの両眼性相互干渉(binocular interaction)を示す生理学的現象(Hubel DH,Wiesel TN:J Physiol,1962)を視覚誘発電位(VEP)に応用し、有効性を検討した。 成果;両眼性相互干渉という視皮質ニューロンの反応特性を,VEPに応用し視交叉機能の評価を試みた。M系列を用いた非線形システム解析法(SutterEE:Vision Res,1992)を閃光刺激によるVEPに応用して,各種の視覚経路病変をもつ患者での臨床所見とVEPデータとの比較検討した。前年度分に症例を追加し、検討した。 1. 正常成人12例では、両眼性相互干渉は1番目の陰性波を潜時50msecとする3相波であった。 2. 片眼の視力障害を呈する視神経圧迫病変3例では、障害側のVEP波形が得られず、また、両眼性相互干渉は、誘発されなかった。 3. 両耳側半盲を呈する視交叉圧迫病変20例では、右左単眼刺激によるVEPが誘発されたが、両眼性相互干渉は、誘発されなかった。 4. 同名半盲を呈する視索以降の病変2例では、患側眼からの交差する入力が得られない為、両眼性相互干渉は、誘発されなかった。 5. 視交叉病変12例にこの方法を術中モニタリングとして使用し、腫瘍減圧とともに両眼性相互干渉の出現をみた。
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