悪性腫瘍血管内皮浸潤調節機構の物質的基盤と転移の臓器特異性
Project/Area Number |
09771082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
遊道 和雄 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (60272928)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 血管内皮細胞 / 浸潤 / 転移 / 接着分子 / 線維肉腫 / 血管内皮開裂因子 / 血管内皮透過性 / サイトカイン / 腫瘍浸潤 |
Research Abstract |
高転移性ヒト線維肉腫株HT1080細胞(3×10^6個)をヌードマウス皮下に移植後4週目に解剖し、原発腫瘍、転移腫瘍および正常肺、肝、脳組織を採取、各組織を細切しコラゲナーゼ酵素処理によりフローサイトメトリーを用いて血管内皮細胞を分離樹立した。これら各組織由来内皮細胞およびHT1080細胞表面に発現する細胞接着分子をフローサイトメトリーにより分析したところ、各内皮細胞にはICAM-1とELAM-1の高度発現、HT1080細胞膜上にはCD15とVLA-4の発現を認めた。特に、ELAM-1の発現はマウス肺由来の内皮細胞においてより顕著であった。各種接着分子モノクローナル抗体を用いた腫瘍-内皮細胞接着阻害実験によりHT1080細胞と各内皮細胞間の接着にはCD15/ELAM-1接着分子機構が重要であることが明らかとなった。これにより、各組織由来内皮細胞におけるCD15/ELAM-1接着分子発現レベルと転移の臓器特異性との関連が示唆された。また、HT1080細胞の産生するサイトカイン(IL-1α,IL-6)が内皮細胞上にELAM-1の発現を誘導することが確認され、各種接着分子抗体や抗サイトカイン抗体負荷による転移抑制実験のための基礎的データーが得られた。 また、CD15/ELAM-1接着分子を介するHT1080細胞のHUVECへの接着がHUVECからのNO産生を誘導すること、さらにNOが内皮細胞間隙開裂と内皮浸潤の増強作用を有することを確認した。本研究から、内皮細胞の産生するNOによる内皮浸潤能の増強は、細胞運動能と増殖能への影響によるものではなく、内皮細胞間隙開裂の亢進によるものと推察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)