人工股関節周囲骨吸収像におけるODF及びOCIFの役割について
Project/Area Number |
09771115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
千葉 純司 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90211375)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 人工股関節 / 骨吸収像 / 活性化マクロファージ / ODF / OCIF / サイトカイン / RT-PCR法 / 破骨細胞 / 骨吸収 / マクロファージ / M-CSF / Proto-oncogene c-fos / 膜様組織 / Aseptic・loosening |
Research Abstract |
(はじめに)人工股関節周囲の骨吸収像には、活性化マクロファージからのサイトカイン産生を介した機序が推測されている。最近になり,破骨細胞の誘導分化にはosteoclast differerentiation factor(ODF)が必要であり,破骨細胞形成を特異的に抑制するosteoclastogenesis inhibilory factor(OCIF)が重要な働きをしていることが判明してきた。そこで我々は、病変局所でのこれらサイトカインの遺伝子発現について、RT-PCR法を用いて検索を行い、ODF及び相反するOCIFの発現について検討を行った。 (方法)症例は1996年より1998年までの間に当病院及び当病院の関連施設において人工股関節再置換術を施行した41症例で、術前の単純X線像にてFocal osteolysisを認めた12症例に限定した。人工股関節再置換術時に人工股関節周囲より採取した膜様組織においてのODF及びOCIFの各m-RNA発現をRT-PCR法を用いて検索した。手術時に採取した膜様組織から,Acid guanidine-phenol-cjloroform(AGPC)法によりtotal RNAを抽出した。抽出した1μgのtotaIRNAよりODFおよびOCIFのPriemerを用いて94℃30秒の変性,60℃30秒のアニーリング,72℃30秒の伸展を30回繰り返して上記の各comlimentary DNA(cDNA fragment)を増幅した。増幅したこれらの各cDNA fragmentをTBE緩衝液中でポリアクリルアミドゲルにて電気泳動し,ethidium bromide染色の後,写真を撮影し,ODFおよびOCIFの発現を検討した。 (結果)RT-PCR法により検討を行った結果、450base pairにODF及び370 base pairにOCIFの発現を認めた。相対値は,1μgtotaIRNAを用いた時のODFおよびOCIFの増副産物の蛍光強度を0.1μgtotalRNAを用いたときのβ-actinの増副産物の蛍光強度で割った値であるが明らかにODFの発現量が増強していた。 (結論)ODF,OCIFが人工股関節周囲の骨吸収像に深く関与している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)